
[夢の湊]ゆめのみなと様へ---(2006.06.09)
ゆめのさんのオリジナル小説「一角獣の虜」読了記念。
イラストの女性はアマリア。
人身御供として敵国に嫁ぐ道中、
盗賊に拉致された彼女は雨の森の中で、そのものと出遭います。
そのことは、アマリアを聖獣レセニウスに祝福された聖処女にするよりは、
世の汚濁の全てに対して堪えることの出来ない、言い方を変えるならば、
現世においてはもっとも穢れた存在にしてしまいました。
アマリアには身代わりが必要です。
「一角獣の虜」の終わりは唐突です。
辿ってきた糸がぷつんと切れて、取り残された読者はぼんやりとさ迷います。
これは、そうしてさ迷う物語なのです。
枝物語はあるのに、本編の最後の一巻は時のどこかで散逸し、いまだ見つかっておりません。
どこかの遺跡や、洞窟や、死海の中から、いつか見つかるのかも知れません。
------そして彼らはその後、どうなったの?
------何千もの間、終わりは誰も知らないのよ
失われた物語なのです。