
連載小説「ビスカリアの星」より、フラワン家の三きょうだい画を頂戴しました。
汐崎は露木さまの絵の大ファン。
想像以上に素敵な絵で、嬉しくてなりません。
私の本棚には昭和初年発行の小さなハードカバー本が数冊あるのですが、
文庫本サイズのそれにはそれぞれ、
物語と呼応した小さなカラーの挿絵がついています。
こちらの絵はその挿絵の雰囲気ととても通じるものがあって、
しみじみ懐かしく眺め入ってしまいました。
まるで「ビスカリアの星」がかつて誰かの手で書かれて、
一度は本になったことがあるような、
前時代に出て、大方は散逸したであろうその本の挿絵を、
今こうして眺めているような気持ちがするのです。
ある昼下がりを、思い思いに過ごしている三きょうだい。
何ということもなく彼らはよくこうやって一部屋に寄り集まっていたことでしょう。
たいていはユスタスとリリティスが喋っていて、
判断や批評や意見を仰ぎたくなると二人で「シリス兄さんはどう思う?」と振り返る。
真剣に聞いていたのかいないのかは知りませんが、
シュディリスはさらさらと無難なところを答えてあげたと思います。
トレスピアノの平穏な一日、窓の外には緑の丘と花盛りの木々が見えるよう。
露木さま、ありがとうございました。